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カカシはトイレへ行った。 個室に入り、便器に腰掛け、どうにか一息ついた。 「…ふぅ…、心臓発作を起こすかと思った…」 心臓が収まるまで待ち、どうにか収まった頃に、カカシは漸く手紙を読む決心が出来た。するとまた手が 震えて心音が激しくなる。 「落ち着け俺…!」 どうにかして手紙を読もうと思ったが、ふと気付くと、手には手紙が無かった。 カカシは驚き、あまりのことに動転しそうになりながらも、あたふたと手紙を探ったが、無い。 ここに来るまでの記憶もあやふやで、何処に仕舞いこんだのか、もしかすると落としたのかと真っ青に なった。 そして、これは駄目だとひょいと立ち上がると、何か、小さく水音がした。 動転しているカカシは、ああ用を足したからだ、流さないとと思った。レバーを引き、何気なく便器の 中を覗くと、そこには水流に飲み込まれていく紙が見えた。 「あれ、そういや俺、いつ拭いたっけ?」 少し経ってから、カカシは驚きのあまり心臓が口から出そうになった。 |