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今日はカカシの誕生日だった。 イルカが自分にプレゼントなど、そんなわけないと思いつつ、数日前ご飯を食べている時に、 もうすぐ誕生日なんですと洩らしてみた。 イルカは「へぇ」と言っただけで、ぱくぱくと食事をすることをやめなかった。 分かっていた。けれどもショックを受けたカカシは、半泣きになりながらも、「9月15日なんですけどね〜」 と語尾がよれよれになりつつ告げた。 それが耳に入っているのかいないのか。おそらく入ってないであろうが、それでもカカシはドキドキ しながら受付所に入った。これしきでめげているようでは、もっと前にイルカのことは諦めていただろう。 ともかくカカシは、もしかして、いやでも、などと心の内で反芻しながらも、受付に座るイルカの前に立った。 「お疲れ様です!」 イルカは笑顔満面でカカシに告げた。 これだよ。これなんだよ。 心の中を満たしていくイルカの笑顔。これだから、カカシはイルカを好きになるのを止められなかった。 カカシは任務報告書を手渡し、イルカがそれをチェックし終わるのをじっと待った。程なくして、イルカは顔を上げた。 「はい、結構です」 もう用は無い、立ち去れということだ。 何か有ることもなく、普段通りに告げたイルカに、カカシはちょっとだけ悲しかった。 しかし、カカシが振り返ろうとすると、イルカはそっと、紙切れを差し出した。 「あの、これを…」 それは…… |